ボンクリ・フェス2020公式|“Born Creative”Festival 2020|東京芸術劇場


PROGRAM

誰でも楽しめる!無料プログラム Free program that anyone can enjoy!

アトリウム・コンサート

ボンクリ精神あふれる音楽が東京芸術劇場の館内を駆け巡ります。

開催情報

入場料無料 Admission free
アトリウムボックスオフィス上ステージ(1F) Atrium

2020.9.26(土) 2020.9.26 Sat.
fujicome
今回はコロナの状況で大幅の変更を…というのは嘘で、この間まで全く決まっておらず、海外から奏者が呼べないなら、全部、邦楽の奏者で、今書かれている音楽をしよう!と思い、この並びになりました。海外に行くはずの本條秀慈郎さんが行けなくなったので、木村麻耶さんは「ノマドの部屋」に出ることになっていたのでついでに、藤原道山さんにも出てもらい、東野珠実さんはデュオで出てもらうことになりました。

Program


​10:50-11:00

 木村麻耶(箏)
 Maya Kimura(Koto)

  藤倉大/Yuri(ゆり)―二十五絃箏のための―
 Dai Fujikura: Yuri for 25 string koto (with optional voice)
箏の中でも「25絃」というのは絃の数も多く、かなり珍しい。今まで僕が書いたことのある箏の作品はどれも13絃のためのもの。それの2倍近く絃があり、出る音も多い訳だ。書く側としては二十五絃箏でないと表現できないものは何かな、と考えた。「Yuri」を書く前に書いた箏(13絃)の作品「竜」は、繊細な感じ。それと全く正反対でワイルドな感じの曲を書けないかな、と思った。25絃もあるんだし。作曲途中で、木村麻耶さんが「歌も歌いたい!」とおっしゃったので、全くそんな予定はなかったが、運良く、行き当たりばったりで作曲している僕としては、途中からいきなり歌が入る作品となった。歌が入るのも邦楽ならではで、それも良いかな、と思って。(藤倉大)


​13:00-13:10

 藤原道山(尺八)、尺八アンサンブル「風雅竹韻」
 Dozan Fujiwara(Shakuhachi), Fugachikuin(Elegant Bamboo Ensemble)

  藤原道山/空(くう)
 Dozan Fujiwara: ku
NHKで放送された「夢の美術館~日本の国宝100選」のエンディングのために2002年12月作曲。
国宝、弥勒菩薩半跏思惟像に想いを寄せて創作した作品です。曲を作るにあたり、尺八のもつ音色により一層迫れるのではないかと極力技法を廃し装飾をそぎ落とし、尺八の穴の数の5つの音のみ使っております。(藤原道山)


​16:30-16:40

 東野珠実(笙)、山田文彦(篳篥)
 Tamami Tono(Sho), Fumihiko Yamada(Hichiriki)

  東野珠実/笙と篳篥のための『星筐VI~星合~』(世界初演)
 Tamami Tono: Hoshigatami VI -Hoshiaiーfor Sho and Hichiriki(World Premiere)
音楽の楽しみは、響きの宇宙に星座を見いだす歓びではないか、と私は考えます。『星筐』(ほしがたみ)は、このコンセプトをもとに創作した雅楽合奏のための作品にはじまり、以後、連作として様々な形態の表現を模索しています。シリーズ6作目となる本曲は、笙と篳篥(山田文彦師)との共演で、雅楽古来のポテンシャルをもって東京芸術劇場アトリウムという巨大な空間に音楽の星空を浮かび上がらせたいと思います。星合は牽牛・織女の逢瀬に因む言葉ですが、ここでは皆様が一期一会の“時の煌めき”に出逢っていただくことを願いつつ演奏致します。(東野珠実)


17:40-17:50

 本條秀慈郎(三味線)
 Hidejiro Honjoh(Shamisen)

  高田新司(本條秀太郎)/歌(UTAGAKI)垣
 Takada Shinji(Hidetaro Honjoh): UTAGAKI
永遠に青い星(地球)と共存できる。自然を愛する“ひと”でありたいと思う。
昔、大和人が恋を語る時、秘めた胸のほむらをおおらかな恋歌で交わしました。
そんな時は、誰をも、やさしく‥‥‥豊かな“ひと”にしてしまう恋‥‥‥歌垣。
歌垣の恋心と豊かな地球人を求める心を重ね合わせ‥‥‥感謝!(作曲者)

三味線音楽のパイオニア本條秀太郎氏が1990年に作曲されその斬新な手法・音の配列からそれまでの三味線音楽には持ち合わせなかったイリュージョン的作品。眩くもしかし枯淡の域にあり三味線音楽のルーツをも感じる。作者が夢の中で錯綜し更には跳躍してゆくさまも描かれている。その思考に触れる意味も必聴。(本條秀慈郎)


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