ボンクリ・フェス2020公式|“Born Creative”Festival 2020|東京芸術劇場


PROGRAM

アーティストの「好きなこと」を詰め込んだワークショップ・コンサート! Workshop and Concert

箏の部屋

開催情報

ギャラリー1(5F)

2020.9.26(土) 2020.9.26 Sat.
12:00~12:45

演 奏
八木美知依(箏、エレクトリック17絃箏、エレクトリック21絃箏、歌)
Michiyo Yagi(13-string koto, electric 21- and 17-string kotos, vocals)
磯貝真紀、高橋弘子、野口貴子(箏、17絃箏、歌)
Maki Isogai, Hiroko Takahashi, Takako Noguchi (13- and 17-string kotos, vocals)
fujicome
去年の八木美知依さんの「箏の部屋」もかなりぶっとんでいて、未だに僕の音楽家の友人は「あの曲はいったいなんだったんだろうって1年近くたった今も考えるんです」って言ってきます。それこそボンクリ・スピリット。世の中には面白い音楽が溢れてるんだなあ、と毎回のボンクリで思います。伝統音楽の箏奏者として、その上アヴァンギャルドの世界でも世界的に活躍している八木さんは本当にカッコいい。今年はどんななのかな。

Program 文:八木美知依


1. ケヴィン・ ヴォランズ / ホワイト・マン・スリープス 第一楽章(1982)
 Kevin Volans / White Man Sleeps [1st Movement] (1982)

南アフリカ出身のケヴィン・ヴォランズが82年に作曲し、86年、クロノス・カルテットのレコーディングを機に改定した作品。ニューヨーク・リンカーン・センターで聴いた時の衝撃は今でも忘れません。新しいものを表現したいという気持ちのルーツになった曲の一つです。


2. ニック・ドレイク / リヴァー・マン(1969、編曲 八木美知依)
 Nick Drake / River Man (1969, arr. M. Yagi)

若くして亡くなったイギリスのシンガー・ソングライター、ニック・ドレイクの名曲を低音楽器、17絃箏の独奏でお聴きいただきます。


3. 八木美知依 / ざざんざ(2020、初演)
 Michiyo Yagi / Zazanza (2020, Premiere)

「ざざんざ」とは松の葉を抜ける風のザーザーという音を表す擬音語です。古典の名曲「五段砧」の歌詞に「さんざ、しおらし」という下りがありますが、この「さんざ」は「ざざんざ」が訛ったものです。編成は「五段砧」と同じく、本手と言われる低音と替手と言われる高音の箏二重奏を4人で演奏します。調絃は日本の古典的な五音階に微分音転調を加えました。歌詞は「深山の松を想いて、手に取らず見上げる夜の真珠星」という前歌と「歳過ぎて時雨ざざんざ、ざざんざ常盤松」という後歌があり、このコロナ禍の速やかな収束と永遠なる平和を青く茂げる松に託した歌です。手事と呼ばれる器楽曲の章では、古典的な進行を保ちつつ、新しい奏法も取り入れて私なりの挑戦をしてみました。


4. エリオット・シャープ / ディジタル(1986)
 Elliott Sharp / Digital (1986)

古い友人でもある、ニューヨーク在住の作曲家/ギター奏者による作品。今回は本人にも確認の上、ちょっとしたアレンジを加えて楽しく演奏いたします。

チケット

チケットは完売しました

料金  500(税込)

定員あり、事前申込制(先着順)
未就学児入場不可
東京芸術劇場ボックスオフィス窓口及び、電話 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)のみ受付。
「スペシャル・コンサート」のチケットをご購入の方のみ、「ワークショップ・コンサート」のチケットをご購入いただけます。
お申込み時に、「スペシャル・コンサート」のチケットに記載されている座席番号が必要です。
複数の部屋へご参加いただけます。
各部屋、参加人数分の「スペシャル・コンサート」のチケットが必要となります。
やむを得ぬ事情により、内容が変更になる場合がございます。
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